……なぜこのようなタイトルになっていたのでしょう。こんにちは、夕語です。
時は2025年2月。昨年末、幕張メッセで開催されたアイマス濃度1000%の「THE IDOLM@STER M@STER EXPO」(以下「アイマスエキスポ」)の熱狂から、四半期あまりが過ぎた頃です。
Xのプロフィールで示されている(?)とおり、筆者は中国生まれ・中国育ちの中国籍で、アイマスが大好き——ただそれだけの理由で来日した、自称「頭が悪い」同人サークルの主催者でもあります。アイマスエキスポにはサークル参加し、#学マス眼鏡合同 は未曾有の好評ですぐ完布のほか、三本昌也Pや『学マス』の山本亮Pからもご挨拶をいただきました。
<エキスポ画像>
その余韻がなかなか抜けないでいたところ、QQ1ICQから派生されて、現在は中国シェア1位の匿名グループチャットSNS。でとある同僚から1通のメッセージが届きました。
「中国版の民間アイマスエキスポを作りたいです。一緒にいかが?」
背景知識:中国のアイマスオンリーイベントの略歴
中国には「同人誌」即売会の土壌が厚いとは言い難い面があります。自費出版が法のグレーゾーンに位置づけられ、成人向け出版物は懲役刑の対象となる国では、同人誌を本として制作・頒布するハードルはやや高いのが実情です。
その代わりに、アクリルをはじめとするグッズ製作費の安さ、技術の先進性も相まって、中国の同人文化はある程度グッズ重視へとシフトしました。加えて、実物グッズ以外の表現(コスプレ、踊ってみた・歌ってみた など)も重視されるようになっています(いずれも筆者の個人的な見解です)。
アイマスのオンリーイベントも同様で、中国におけるアイマス人口の相対的少なさも踏まえると、執筆時点までに中国本土で開催されたアイマス・オンリーイベントは3回のみで、いずれも上海開催です。
第1回「THE IDOLM@STER ONLY -Producer party in SHANGHAI-」(2017年9月開催)は、参加サークルは計10ほど。むしろステージ企画(カラオケ大会のような内容)のほうがより盛んで、当時主催した関係者らの話では「お試し&パーティー色」が強いイベントだったとのことです。
<2017オンリーの写真>
第2回「上海アイドルマスターオンリー2024 -WO@INI-」(2024年5月開催)は、総合同人誌即売会「COMICUP」の度重なる中止・延期への同人作家たち自ら発案した救済企画の延長線上にあったため、即売会色がやや濃い構成に。参加は計29サークル(委託・合同出展を含めると40超)。想定を上回る盛況でしたが、企画の成り立ちや主催側の事情もあり、単発開催となりました(その際の個人感想はこちら)。
<2024オンリーの写真>
第1回から第2回の間に、アイマス自体の状況も、中国におけるアイマス界隈も大きく変貌しました。各地でファンの集まりが形成され、地域別・大学同好会・痛車などテーマ別の活動集団が雨後の筍のように生まれ、さらに遠征勢・移住勢・同人創作勢も拡大(アイマスエキスポで作品を出した中国出身者は、筆者の知る限りでも二桁)。中国におけるアイマスファンの集まりが、徐々にコミュニティへと育ってきたと実感しています。
ただし、オフラインイベントは依然として不足しています。第1回も第2回も探索的な開催であって、持続可能な主催チームへの形成には至っておりませんでした。単なる同人誌即売会の開催でも、アイマスPをどれほど集まれるかは疑問視されています。
しかし、アイマスエキスポのように、同人誌即売会にとどまらず多様な企画を包摂する“カーニバル型”の形式ならば、中国のオンリーイベントにもきわめて相性が良いのではないか、それを模したオンリーイベントでは今後中国のアイマスオンリーのスタンダードタイプにはなれるのではないか――おそらく、同じことを考えている人は私だけではないはずです。
「IM@S F@N EXPO」の前日まで
本文最初の挨拶は、まさに後ほど今回アイマスオンリー「IM@S F@N EXPO」の共同主催の水稻单车备用型からのもので、同人誌企画・デザインなどの経歴からオンリー全体のビジュアルデザインを携わってもらいたいという願いでした。
ただし時間に割れない・デザインの現地監修(特に印刷物)は到底できないなどのため、一回固辞との形になってしまいました。代わりにサークル参加の確約と、日本での宣伝など自力でできることがあれば全力でサポートする形となりました。
同じ時期に、共同主催のPotatoPらは同人サークルのグループチャットなどでも意見収集を行い、昨年の上海オンリーとアイマスエキスポを経た絵師たちも盛り上げようと話し合いを続けました。即売会以外の展示・インタラクティブ企画などもその時期でどんどん盛り込まれておりました。
その後も企画が順調で進んでいると時々話を流れてきましたが、開催日時の選びは難航でした。アイマスの公式ライブ・イベントをできるだけ避けたいとともに、全国各地のPが集まりやすい日時を選ばなければならない点から、2025年10月7日(火曜日、中国祝日の国慶節8連休7日目)としてようやく決着し、上海虹橋空港・高速鉄道ターミナル近くの開催場所「虹橋品匯」との使用契約を結んできました(地理的・用途的には羽田空港・品川駅から遠くはない大田Pioに似ているかもしれない)。
しかしその途端、中国最大の総合同人誌即売会「COMICUP」の次の開催地が発表されました。
「時間:2025年10月7日-8日 場所:上海国家会展中心(虹橋空港近く)」

丸被りじゃないですかアホ!
一瞬焦って航空券取らなきゃ、宿抑えなきゃってみんな慌てて動いましたが、参加者みんながCOMICUPに行ってしまいオンリーに来れなくなっちゃうじゃないかとの危惧は正直ありました。しかしその心配がいらないようなことで、サークル申し込み数・一般販売チケット数のいずれも過去最大となり、さらに一般販売チケット500枚2それ以上のチケットを売りますと、公安・消防などの検査基準がグッと上がってしまい、イベント自体の成否も危なくなってしまいます。でも争奪戦負けのPが多く出ました。参りました。
ここで一つの反省点があります。サークル募集開始前のISF14 & GSF01において、IFE01開催のチラシを配り、場内放送でもサークル参加などの誘いを行いましたが、その後筆者も主催チームも後続の発信(サークルの申込方法・委託依頼サポートなど)を全く行わず、結局日本からのサークル申込・委託はありませんでした…。でも結局自分は主催チームに入らず、あくまでもサークル参加の身でしたが。
<ISF写真>
今回の頒布物と個人企画
今回のサークル参加については、以下の頒布物・企画を準備させていただきました。
①
オンリーイベント当日としての普通(?)な感想
(文章)
制作陣がお忍び(?)でやって来た
(文章)
振り返りとその続き
(文章)
宣伝と宣伝とおことわり
(文章)

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